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2016年08月18日

岡谷市

長野県全市町村での聞き取りも残すとこわずか
稽古の合間に諏訪湖を望む 東洋のスイス 岡谷市へ。

お話を聞かせてくれたのは、
自分は何もいらない
人のことが優先という 濱さん
来月で92歳
 
見た目も話す言葉もお若い^^
 
岡谷市
 
今でも洋服などは自分で作ってしまいます。
 
双葉女学校の在学中に上京し
洋裁でお金をいただきながら生活をする。
 
19歳で結婚
6歳上の警察官の主人を支えた。
戦時中なので隠れるように目立たぬように嫁いだと。

 
東京は世田谷に暮らすが、
空襲警報ばかりで
夜ゆっくりと眠れなかったこと。

シューという音がして
自宅前の畑にも爆弾が落ちてきたこともあった!

目と耳をおさえる そんなこともしました。


東京大空襲も世田谷から見えていたと。
「天を焦がすとはあのこと。
 街 全部燃えているって凄いことですよ」

三宿の火薬庫にも落とされ朝まで
バンバン爆発していたことを覚えている。


蚊帳の金具まで供出で出した。
「そこまでしなければ ならないなんて
 勝てっこないじゃない」

表立っては言えないけど
皆 そう思っていたのでは、、、
 

アメリカ軍の宣伝ビラも空から落ちてきた。
日本語や絵も交え この辺りまでは日本は全滅だから、
もうあきらめなさい!というような戦況が書いてあった。

「拾ってはいけないと言われていたけど
 拾いましたね」

そんなビラもカタマリで落ちて
家の屋根を突き抜けて
赤ちゃんの寝ているところに直撃なんて
こともあったようだ。
 
今では想像もつかないことだと思うと。


敗戦の日 皇居の砂利が暑かったことも覚えている。
「とうとう くるところまできたな、、、」という感覚だった。

 
戦後は混乱の中
アメリカ兵の奥様方が、良いお客さん
洋服を多く作って買ってもらった。
 

その後70歳を過ぎて ふるさとへ。
今も絵を書いたり、洋服も作ってしまう。
車の免許を取りにいこうとして親戚に止められたとかw
 
そんなお元気な濱さんに
若者や社会に伝えたいことも聞いてみた。

「綺麗な心で生まれてきているんだから
 汚染されず そのままでいてほしいけど、、、

 戦争なんてなくなってほしい。
 争いっていいことない。

 みな心の洗濯が出来れば
 戦争という邪悪な方にはいかないと思う。

 アインシュタインが湯川秀樹さんに
 原爆の開発を涙してあやまったということは有名だが
 やっぱり便利の先に何があるか
 しっかり考えて使わないと大変なことになる。

 足るを知る。
 人間は心の持ち方で 変われる。
 きっと何かのお役目があって生かされている
 全てにありがとう!」
を心がけていますと。 

その気の持ちようが
元気の源かもしれません。
 
貴重なお話ありがとうございました。

お土産もありがとうございました!
また伺います、お元気で。

岡谷市
  
LOVE & PEACE
 
 
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Posted by manaboom at 13:30 │聞き取り地域