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2016年02月01日

無から有に

週末の諏訪市でのギャザリング
集まってくれたみなさん
ありがとうございました〜
たくさんの笑顔に会えて
嬉しかったです^^

無から有に
 
そして今年は御柱祭イヤー
春からまたたくさんの人がこの街に訪れそうですね。

無から有に

そんな諏訪市で聞き取り取材に応えて下さったのは
大正時代から続くお店を30年も一人で切り盛りしてきた
藤森さん89歳


「5つ包んで下さい〜」
なんて 昔は生たまご は高級品で
お見舞いに持っていった人も多かったと。
 
無から有に

以前は日赤があったので
この辺りは両側店がいっぱいあり賑やかだった。
そんな中 八百屋 果物、花などお見舞い品を何でも扱っていた。
しかし病院の移転とともにお店の灯りも消えていった。
 
今はタバコや こしびく など自分で作りながら
生活しているとのこと。
 
店舗奥の部屋に通してもらいこたつに勧められて驚きがひとつ。
こたつはあるけど電気は入れず
ファンヒーターの温風をしばらく送り込んでおしまいw
「これでも温かいよ〜」「電気も灯油もいくらも使わない」

節約なんですね〜 なるほど〜
なんでも考えて 工夫するようで
販売している「こしびく」も 全部手作り
模様も自分で考えている。

無から有に

「生活苦をさんざん味わってきているから
 今はちっとも困ったことなんてない」と。


10人兄妹だった藤森さん、
四賀小学校に通っていたころ
学校に2台だけあったミシンで
妹たちの着るものをつくったことも。

戦中に印象に残っていることは、
空襲警報が鳴って家の中が真っ暗になること、
怖くて嫌だったな〜

なので終戦を聞いた時は、
もう電気を布で囲わなくてよいし、
よかったな〜と思ったと。


でも何といっても戦中戦後は物資がなかった、
手ぬぐい一つも配給がなくなった。
「石けんもないし、
 藁を燃やして灰で洗濯した」

「着るものと米を
 交換してくれと来る人もいたよ」と。


イナゴを採ってきて売ったり、
ウサギ、ニワトリ、ブタなども飼っていて
ニワトリはよく食べた。

そして当時は多くの家庭で飼っていた蚕、
お尻を見て雄雌を見分けるのだそう。
実はお蚕さんの鑑別師として引っ張りだこで
あちこち全国を歩いたようです。


「今はモノが何でもあって幸せだと思う。」

当時は今みたいに携帯電話があるわけではなく通信手段も無いし
すぐに連絡なんて出来ない。


いとこが戦死したということで葬式までした。
しかしその後しばらくして
その亡くなったはずのいとこが帰ってきたことも。
 
「ま〜ず いろいろあるよ」と。


そんな戦争の体験があって
そのおかげでしっかり出来るのかもしれないと。

そしてこの辺りの良いところは?と聞くと
温泉があって何よりだと。

「若者に伝えたい、言いたいこと?
 時代や世の中が違うから特には無いが、
 それなりに人に頼らず
 自分の意志で伸びていってもらいたい。

 当時は国民が洗脳されていたってことじゃない?
 これからも注意しないと。」

何事も無から有にしてきた大先輩は強い。
何でも人のせいや時代のせいにしたり、
与えられ過ぎるほど、モノが溢れるこの現代、
藤森さんの人生から学ぶことはたくさんありそうだ。
これからもお元気で。

無から有に
Love & Peace
 
愛から平和まで歌う シンガーソングライター
清水まなぶ → http://manaboom.net
 
回想プロジェクト→ http://www.facebook.com/kaisou1945






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